金の延べ棒(インゴット)の重さは全9種類!サイズ別の価値や手数料を解説

金の延べ棒(インゴット)の重さは全9種類!サイズ別の価値や手数料を解説

「金の延べ棒の重さって、どんな種類があるの?」

「サイズによって価格や手数料はどう変わるの?」

金の延べ棒(インゴット)は、5g・10g・20g・50g・100g・200g・300g・500g・1kgの全9種類が流通しており、選ぶ重量によって価値や手数料が大きく変わってきます。

たとえば500g未満のサイズには「バーチャージ」という手数料がかかるため、同じ予算でも実際に手に入る金の量に差が生まれます。

今回は、「目的別の金の延べ棒の重さ・サイズ一覧」や「損をしない選び方」、「買い方・売り方・保管方法」などについて分かりやすく解説していきます。

これから現物資産として金への投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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金の延べ棒とは

金の延べ棒は、純度の高い金を溶かして棒状に固めた「現物資産」であり、世界共通で価値が認められている貴金属です。

まずは言葉の意味や、多くの人に選ばれている理由から確認していきましょう。

「インゴット」とは?地金やバーとの違い

金の延べ棒・インゴット・地金・ゴールドバーは、ほぼ同じものを指す言葉だと理解して問題ありません。

これらはすべて、精錬した金属を鋳型に流し込んで固めた塊を意味する同義語です。

インゴット(ingot)は英語で「金属の塊」を表す言葉で、日本語では「金地金(きんじがね)」や「延べ棒」と呼ばれます。

ただし「地金」という言葉は、加工前の金属素材そのものやジュエリーの金種を指す場合もあるため、少しだけ意味が広い点には注意が必要です。

投資や資産運用の世界では、規格が統一されたインゴットの形で取引するのが一般的とされています。

金の延べ棒が現物資産として選ばれる理由

金の延べ棒は、インフレや経済不安に強い「守りの資産」として、多くの投資家から人気を集めています。

株式や通貨と違い、発行元の破綻によって価値がゼロになる心配がなく、金属そのものに世界的な需要が常にあるためです。

具体的には、戦争や金融危機など社会不安が高まる局面では、安全資産としてお金が金市場に流れ込み、金価格が上昇しやすくなります。

実際に2020年ごろは1gあたり6,000円前後だった国内価格が、2026年には2万円台後半まで上昇しており、長期的な資産防衛の手段として機能してきました。

紙幣のように国の信用に左右されにくく、いざというときに現金化できる点も、現物で保有する大きなメリットといえます。

【目的別】金の延べ棒の重さ・サイズ一覧

金の延べ棒は、5g・10g・20g・50g・100g・200g・300g・500g・1kgの全9種類が流通しています。

重量サイズ(縦×横×厚さ・約)
5g20×12.5×1.5mm
10g27×17×1.6mm
20g33×20×2.1mm
50g40×25×3.5mm
100g40×24×6mm
200g48×28×8mm
300g77×33×7mm
500g87×44×9mm
1kg113×52×10mm

5g・10g・20g|プレゼントや少額からの積立投資向け

5g・10g・20gのスモールバーは、金投資を初めて体験してみたい方や、贈り物を探している方に向いた重量です。

数万円から十数万円ほどで購入でき、まとまった資金がなくても現物の金を手元に持てるのが理由といえます。

たとえば5gなら20×12.5mmとカードよりも小さく、コレクションや記念品としても人気があります。

ただし後述するバーチャージ(小分け手数料)の割合が大きくなるため、少額での売買を繰り返すと効率は下がりがちです。

コツコツ買い足したい場合は、毎月一定額を購入する純金積立を併用する方法もおすすめです。

50g・100g・200g・300g|個人の本格的な資産防衛・運用向け

50g〜300gは、個人が本格的に資産防衛や運用を行ううえで、バランスのよい中心的な重量帯です。

まとまった価値を持ちながらも保管しやすく、複数のサイズに分けておけば必要な分だけ売却できる柔軟さがあるからです。

現在の相場では100gで約265万円前後の価値があり、資産の一部を金に置き換える手段として選ばれています。

複数本に分けて保有しておけば、一部だけ現金化したいときにも対応しやすく、リスク分散にもつながります。

一方で500g未満はバーチャージが発生するため、手数料を含めた総額で判断することが大切です。

500g|手数料を抑えて効率よく投資したい中級者向け

500gは、購入時・売却時ともにバーチャージがかからない、コスト効率のよい分岐点となる重量です。

多くの業者では、500g以上の取引で小分け手数料を無料としているためです。

現在の相場に当てはめると、500gは約1,300万円前後の価値があり、まとまった資産をまとめて運用したい中級者に適しています。

手数料の負担を抑えつつ、1kgよりは扱いやすい重量というバランスの良さが魅力です。

「余計なコストは払いたくないが、いきなり1kgは大きすぎる」という方にとって、現実的な選択肢になります。

1kg(ラージバー)|法人や大口投資家向けの最大サイズ

1kgは金の延べ棒の中で最も大きい「ラージバー」で、法人や大口投資家に向いた最大サイズです。

1本あたりの単価は高いものの、グラムあたりの手数料負担が最も小さく、大きな資産を効率よく金に換えられるからです。

サイズは113×52×10mmほどで、手のひらに乗る大きさながら現在の相場では約2,600万円台の価値があります。

一度に大きな金額を動かせるため、資産全体のなかで金の比率を高めたい場合に選ばれています。

ただし高額ゆえに保管には細心の注意が必要で、盗難や紛失のリスク管理は欠かせません。

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重さによって変わる?金の延べ棒の価格と手数料の仕組み

金の延べ棒の価格は「重さ」と「相場」で決まりますが、実際にはスプレッドや手数料といった見えないコストも関わってきます。

損をしないために、価格が決まる仕組みを一つずつ理解しておきましょう。

金の価格決定メカニズムと相場の見方

金の価格は、日本国内だけでなく世界の市場の動きによって毎日変動しています。

その中心にあるのがロンドン市場で決まる国際価格と、ドル円の為替レートで、この2つが国内の金相場を左右するからです。

実際に2026年8月25日時点では、国内の店頭小売価格が1gあたり約26,500円まで上昇しました。

日本国内の価格は、田中貴金属や三菱マテリアルなどの大手が営業日の9時30分と14時に公表しており、こまめに確認できます。

海外相場や為替に大きな変動があれば、同じ日のうちに価格が変わることもあるため注意が必要です。

価値の計算式は「重さ(g)× 本日の金相場」

金の延べ棒のおおよその価値は、「重さ(g)×本日の金相場(1gあたりの価格)」という単純な式で計算できます。

金は純度99.99%の純金であれば、どのブランドでも金属としての価値は重量に比例して決まるからです。

たとえば1gあたり26,500円のときに100gの延べ棒を持っていれば、26,500円×100g=約265万円が目安になります。

同じように500gなら約1,325万円、1kgなら約2,650万円と、重さに応じて価値がふくらんでいきます。

ただしこれはあくまで地金代金の目安で、実際の売買では次に説明する手数料などが差し引かれます。

売買時の見えないコスト「スプレッド」に要注意

金の売買では、買うときと売るときの価格差である「スプレッド」に注意しなければなりません。

業者が公表する「店頭小売価格(買う価格)」と「店頭買取価格(売る価格)」には、常に一定の差が設けられているからです。

たとえば2026年8月25日の三菱マテリアルでは、小売価格が26,547円、買取価格が26,201円で、その差は約346円でした。

これは買った瞬間に売ると、この差額分だけ目減りする状態になることを意味します。

スプレッドは市場の変動によって広がることもあり、短期の売買を繰り返すほど不利に働きます。

だからこそ金は数年から10年単位で保有し、じっくり相場の上昇を待つ長期投資に向いているといえます。

500g未満は損?知っておくべき「バーチャージ(小分け手数料)」

500g未満の延べ棒には「バーチャージ」と呼ばれる小分け手数料がかかるため、小さいサイズほど割高になります。

これは、小型の地金を溶解・検査して製造し直す費用が、大型よりも割高になるためだと業者が説明しています。

田中貴金属工業の売買別途手数料(税込)は、以下のとおりです。

購入(小売)1本あたりの手数料

種類手数料
500g・1kg不要
100g・200g・300g16,500円
50g13,200円
5g・10g・20g8,800円

売却(買取)1件あたりの手数料

合計重量手数料
500g以上不要
100g以上〜500g未満16,500円
50g以上〜100g未満8,800円
20g以上〜50g未満4,400円
20g未満2,200円

このように500g以上なら手数料は無料になるため、可能な範囲でまとめ買いした方が効率的です。

将来の資産価値を守る金の延べ棒の選び方

将来の資産価値を守る金の延べ棒の選び方

せっかく金を買うなら、売却時に「安く買い叩かれない」延べ棒を選びたいものです。

将来の価値を守るために、購入前に確認したい3つのポイントを押さえておきましょう。

公式国際ブランド(グッドデリバリーバー)を選ぶ

金の延べ棒を選ぶなら、国際的に認められた「グッドデリバリーバー(GDB)」を選ぶのが安心です。

GDBはロンドン貴金属市場協会(LBMA)の厳しい基準をクリアした信頼性の高いブランドで、世界中でスムーズに取引できるからです。

日本では田中貴金属工業や三菱マテリアル、徳力本店などがLBMAの公認を受けた代表的なブランドとして知られています。

こうした認定ブランドの刻印があれば、どこの店舗でも品質を疑われにくく、売却時に不利な査定を受けるリスクを減らせます。

逆に無名ブランドの地金は、買取価格が低くなったり、店舗によっては買取自体を断られたりする可能性もあります。

純度99.99%(フォーナイン)の刻印を確認する

投資用の金の延べ棒を選ぶときは、純度99.99%を表す「フォーナイン」の刻印を必ず確認しましょう。

純度が高いほど純金としての価値が安定し、国内外の市場で高く評価されるからです。

刻印にはブランド名のロゴ、純度を示す「999.9」、重量、そして偽物防止のためのシリアルナンバーなどが刻まれています。

これらはインゴットの「身分証明書」のような役割を果たし、品質と出所を保証してくれます。

購入時には刻印の有無や内容を必ずチェックし、偽造品をつかまされないように気をつけてください。

重量ごとの「バーチャージ(手数料)」を計算する

購入前には、狙っているサイズのバーチャージがいくらかかるのかを必ず計算しておきましょう。

同じ金額を投じても、手数料の分だけ実際に手に入る金の量が変わってくるからです。

たとえば10gを5本(合計50g)買うと、1本ごとに8,800円の手数料がかかり、合計で44,000円もの負担になります。

一方で50gを1本にまとめれば手数料は13,200円で済み、その差額分だけ多くの金を保有できる計算です。

このように、小分けにするほど手数料はかさむため、予算の範囲でできるだけ大きい単位にまとめるのが得策です。

購入前に各社サイトで手数料を比較し、実質的なコストで判断する習慣をつけましょう。

金の延べ棒の買い方

金の延べ棒の主な購入方法は、店頭・オンライン・純金積立の3つに分けられます。

自分のライフスタイルや予算に合った方法を選ぶことで、無理なく金投資を始められます。

購入方法特徴向いている人
店頭購入田中貴金属や徳力本店などの専門店で、現物を確認しながら購入できる実物をその場で受け取りたい方
オンライン購入自宅から24時間注文でき、後日配送してもらえる店舗が近くにない方
純金積立毎月一定額を積み立て、一定量たまったら現物のバーに交換できる少額から始めたい初心者向け

購入時は、犯罪収益移転防止法などに基づき、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類の提示が求められます(※200万円を超える現金取引の場合など)。

現物を手元に置きたいなら店頭、手軽さ重視ならオンライン、少額からならば積立と、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

金の延べ棒の売り方

金の延べ棒を売るときは、購入したブランドの直営店か、実績のある買取業者に依頼するのが基本です。

信頼できる業者を選ぶことで、相場に見合った適正な金額で売却でき、トラブルも避けられるからです。

一般的な売却の流れ
  1. 複数の店舗やオンラインで、当日の買取価格を比較する
  2. 本人確認書類を持って店頭に持ち込むか、宅配買取を申し込む
  3. 純度・重量・刻印などをもとに査定を受ける
  4. 金額に納得できれば売却成立、現金または振込で受け取る

売却時にも500g未満にはバーチャージがかかり、田中貴金属の場合は100g以上500g未満で16,500円が差し引かれます。

さらに、1回の売却額が200万円を超えると、業者が税務署へ支払調書を提出する仕組みになっています。

そのため、売却時には本人確認書類に加えてマイナンバーの提示が必須となります。

売却益が出た場合は原則として確定申告が必要になるため、購入時の書類や明細は大切に保管しておきましょう。

参考:No.3161 金地金の譲渡による所得|国税庁

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金の延べ棒の保管方法

金の延べ棒は非常に高価なため、盗難や災害から守るための保管方法をしっかり選ぶ必要があります。

主な保管方法には、自宅金庫・銀行の貸金庫・業者の保管サービスの3つがあり、それぞれ特徴が異なります。

保管方法メリットデメリット
自宅金庫いつでも手元で確認できる

費用が抑えられる
盗難・火災のリスクが高い
銀行の貸金庫セキュリティが高く災害に強い年間2〜6万円程度の費用

営業時間に制限
保管サービス専門業者が安全に管理してくれる手数料が発生する場合がある

自宅で保管する場合は、耐火・耐水性のある据え置き型の金庫を使い、人目につかない場所に設置するのが基本です。

「金が家にある」ことを不用意に人へ話さない配慮も、防犯上とても大切になります。

延べ棒は素手で触ると指紋や皮脂で刻印が劣化する恐れがあるため、手袋を着けて扱いましょう。

参考:F1-42 金地金等の譲渡の対価の支払調書(同合計表)|国税庁

金の延べ棒の重さに関するよくある質問

ここでは、金の延べ棒の重さや値段について、購入前によく寄せられる質問にお答えします。

金の延べ棒1kgの値段は?

金の延べ棒1kgの値段は、2026年8月25日時点でおおよそ2,600万円台となっています。

1gあたりの店頭小売価格が約26,500円で、1kg=1,000gを掛けると約2,650万円

1kgはバーチャージが不要なため、グラムあたりのコストを最も抑えられる効率的なサイズといえます。

ただし金価格は毎日変わるので、購入・売却の前には必ず最新の相場を確認してください。

100万円で何gの金が買える?

100万円あれば、地金代金の目安としては約37gの金を購入できます。

1gあたり約26,500円で計算すると、100万円÷26,500円=約37.7g

ただし金の延べ棒は5g・10g・20g・50gといった決まったサイズでしか買えず、さらにバーチャージも上乗せされます。

そのため実際には、手数料を含めて20g+10g+5gのように組み合わせて購入するイメージになります。

金の延べ棒100グラムいくらで売れますか?

100gの金の延べ棒は、2026年8月25日時点でおおよそ260万円前後で売却できます。

1gあたりの店頭買取価格が約26,200円のため、26,200円×100g=約262万円

ただし100gは500g未満のためバーチャージがかかり、田中貴金属では16,500円ほどが差し引かれます。

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